27日目 静岡県御前崎市~浜松市
※前半は少し暗い内容です。
27日目は、モヤモヤした気持ちで迎えた。
前日の深夜0時頃に、僕がテントを設営していた所に大量のバイクが集まり、どんちゃん騒ぎを始めて叩き起こされた。どんちゃん騒ぎの中、うとうとしながら寝たり起きたりを繰り返した。
そして、またバイクのエンジン音が鳴り、遠ざかって行った。時刻は午前3時。
0時~3時に渡り睡眠を妨害されてしまい、少し苛つきを抱えたまま起床する。
近くの公園に移動し、朝飯を作り平らげると、ロードバイクに乗った方から声をかけられる。
「日本一周してるんですね」「学生さん?」「歳はいくつ?」「26ならまだ若いからいいね。」
はっきり言って、僕はこの一連の会話の流れが嫌いだ。
学生ならなんなの?社会人はダメ?若いからいいってなに?じゃあ僕が36歳ならダメなの?
どんな歳でどんな身分の人がどんな生き方をしていようと、他人に迷惑さえかけていなければ個人の自由でしょ、と思っていた。
きっとこの言葉をかけてくる方に悪気は無いが、まるで、「◯◯歳はこうでなくてはダメだ」と言われているようで非常に嫌だった。
昨日、絡んできたおじさんに説教を受けたことも思い出し、苛ついてしまい、無愛想に接してしまった。
そんなことを考えて、モヤモヤしながらペダルを漕ぐ。
御前崎の美しい風景を眺めながら、気持ちを落ち着ける。
海辺をまっすぐ貫く太平洋岸自転車道がとても気持ちいい。
磐田市にて、本日会う約束をしていた元日本一周チャリダーのVANさんという方と一緒に昼飯。
同じような価値観を持つ同年代の方で、何だか初めて会ったような気がせず、時間を忘れて話し込んだ。
「こんな風に生きていきたい」「こんな夢がある」「今までの旅ではこんなことがあった」等々、話す話題は尽きることが無かった。
こういう時間が、自転車旅の魅力だなとつくづく感じる。ただ見たい風景を見に行くだけなら、車や電車でいい。こういった出会いこそ、自転車旅ならではだ。
そして今回も昼飯をご馳走頂きました。ありがとうございました!
続いて、もう一人、僕の旅を応援してくださっているHayatoさんという方と待ち合わせ。
僕を応援するが為に、わざわざ僕の元までバイクで来てくださった。
そして差し入れも頂きました。ありがとうございました!!!
Hayatoさんは、「俺は君を応援している!!だから、下らねえ奴の言うことなんか気にすんな!!!」と僕に言った。
その瞬間、僕はハッとした。
僕はなんて小さいことで苛ついていたのだと。
僕のことを応援してくださる方々がいる、それだけで充分じゃないか。
そうだった。もう世間や他人の目を気にするのは辞めて、自分を貫こうと言っていたのは僕自信だったと思い出した。
僕の心の霧はすっかり晴れ、やる気が満ち溢れた。
今後、誰かから何かを言われても、自分を貫いて、自分を応援してくださる方々の為に頑張ろう、そう思った。
明日は、一気に伊良湖岬まで走り抜け、行けるとこまで行きます。
本日の走行距離 50kmくらい