旅人人生

人一倍自信が無く、人の目が気になって仕方ない男がうつ病を乗り越えた話と、自転車日本一周旅をするブログです。

80日目 高知県津野町~四万十町

標高が高めの場所で野宿していたため、朝はかなり冷え込んでいた。
なんだか住んでいた長野県を思い出す。

支度をし、四国カルストへ向かう。
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カルスト玄関口。

四国カルスト天狗高原へ繋がる林道に入る。
ひたすら中程度の傾斜がだらだら続く。
登っていたら昼になり、お腹が空いてきたのでその辺で腹ごしらえ。
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そうしていると、Twitterで応援してくださっている高知の方が僕の元へ来てくださった。
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差し入れを頂きました!!ありがとうございました!

少し歓談した後、再び登り始める。

散々登って疲れた所に、平均勾配10%の急坂か2km続く苦しい区間に突入。

もう僕の身体全体から「自転車を漕ぐのを辞めろ、もう力を入れたくない」という悲鳴が聞こえた。
四国カルストを見たい、走りたい、ここで諦められないという気持ちで身体に鞭を打ち、満身創痍になりながら登る(毎回満身創痍だな……)。

そして15時頃、漸く天狗高原・五段高原に到達。
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奥まで見渡せる一本道。
これを一気に下る爽快感は壮絶だった。


…しかし、「あれ、こんなもんか…。」とちょっと思ってしまった。
というのも、長野県在住時代に散々霧ヶ峰や美ヶ原、高ボッチや乗鞍等の高原を見てきたので、特別珍しい景色に見えなかったことに加えて、道中の苦労から「ここの乗り切れば感動の景色が広がる!」という過度な期待をしてしまったことがあった。

勿論、素晴らしい絶景だったことは間違いない。


下山し、麓の道の駅で野宿しようかと思い道の駅に到着すると、なんと道の駅全体が傾斜の上にあり、道の駅全体が傾斜していた。
流石にこれはどう頑張ってもテントを設営して寝ることは出来ない場所だった。

日が暮れ始め、どうしようか迷ったが、結局もう35km程走って四万十町の道の駅へ行くことにした。

そして四万十町へ向かったのだが、ここで通らなければならない道路が、「国道439号線」。

道路に詳しい人ならすぐにピンと来る番号だと思うが、この国道はいわゆる『酷道』だ。

よく439とかけて「与作(ヨサク)」や「与作酷道」等と呼ばれ、日本三大酷道の一つでもある(あと二つは425『死にgo』と418)。

暗くなって来たので走りたくはなかったが、やむ無し走ることにした。

林道を通り国道439に入ると、最初は広い二車線で街灯もあり走りやすかったが、少し進むといきなり一車線になり街灯は消え、林の中になる。というか完全に林道。

更に、この街灯無し家無し一車線のアップダウンありカーブだらけという役満のような区間が平気で20km以上あり、精神的にも肉体的にもかなりキツかった。幸い、一週間前にヘッドライトを大容量かつ高光度の新しいものに取り替えていたので、明かりを心配せずに走ることができた。
とりあえず精神を健康にするため、スピーカーで曲を爆音で流しながら走った。

20時頃、漸く道の駅に到着。
二時間半程真っ暗な林道を走っていた。
ホント、パンクとかしなくて良かった…。



明日は、四万十を巡り、高知県脱出を目指します。


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