94・95日目 大分県別府市~津久見市~宮崎県宮崎市
94日目
別府温泉郷にある公園で野宿していたところ、なんだかテント内が物凄く硫黄臭くなっていた。
どうやら夜寝ているうちに風向きが変わって、温泉の煙がこちらに流れ込んできてしまったらしい。
硫化水素を吸いすぎたのか何となく頭痛がしてきたのでさっさと撤収して下山。すぐに頭痛はなくなった。
別府~大分市までは平坦で道幅の広い国道で非常に走りやすかった。
途中からサイクリングロードが出てきたのでそちらを走る。
先端に近づくと遠くに四国の愛媛県、佐田岬半島が見えた。
日暮れまで走り、この日は津久見市にて野営。
この日、公園で野宿をしていたところ、夜10時頃に警察官の方に起こされて調査を受けた。今まで何度も野宿していたが(というかほぼ野宿)、警察官に話しかけられたのは初めてだった。
誰かから通報されてしまったのかな?と思っていたが、そんなこともなかったようだ。ちょっと目立つ所にテントを設営していたからか、目についてしまったよう。…そもそも公園にテントを設営するのは法的にもグレーなので当然僕は文句を言える立場ではない。撤収・移動を求められたら従うしかない。
結果、撤収や移動を言い渡されることもなく、免許証を渡して身元を確認し、雑談をしただけで終わった。警察官の方の言葉が物凄く訛っていて面白かった(バカにしてるわけではないです)。
「寝込みを狙った盗難・イタズラには気をつけてきださいね」「旅人は体調崩しても無理しがちだけど、素直に体調悪いときは病院に行ってくださいね」と言ったような優しい言葉をかけて頂いた。
95日目
そして迎えた95日目。
この日はやたらやる気が溢れていたので、久しぶりにガッツリ長い距離を走ろう!と意気込んでいた。
とりあえず隣の佐伯市へ移動し、そこから宮崎県の延岡市を目指して国道10号線を走る。
この佐伯市~延岡市の国道10号線が50km近くに渡って一切コンビニやスーパーが無い山間部の道路だった。
こんな感じの道が走っても走っても続き、まったく進んでいる感じがしなかった。
隣に無料の東九州自動車道が通っているからか、自動車の通りも物凄く少なく、10分以上追い抜きもすれ違いも無いなんてこともザラにあった。
途中、県境を跨ぐ。
25県目、宮崎県へ突入。
長らく走ったいると、ようやく道の駅が現れる。
そこに寄ると、かなりご高齢のママチャリ旅人がいた。
この道の駅で昼食を摂る。
折角延岡に来たのでチキン南蛮を食べる。旨い。因みにこの先の道の駅でももう一回食べた。
焼き芋自販機なる変わったものがあったが、値段がキツくて手が出なかった。
その後、延岡市街地にて先程出会ったママチャリ旅人を見かけたので話しかけようかと思っていたら、目の前で突然第二車線に車線変更をし(この時点で意味不明すぎて混乱した)、堂々と自動車の間に割り込んで右折レーンに入り、右折して行った。
それを見た瞬間、ゲンナリしてため息を吐き、話しかけるのを辞めた。
自転車はちゃんと二段階右折をしてください。。。
時々、ロードバイクやスポーツ自転車に乗ってる方がどや顔で右折レーンで右折待ちをしていたり、第二車線に車線変更をしたりしている様子を見るが、普通に違反なので辞めて頂きたい。危ないし迷惑極まりない。
その後、日向市へ到着する。
普段ならこの辺で一泊だが、今日は更に先の宮崎市まで進もうと思い、漕ぎ続けた。
夜9時頃まで走り、宮崎市へ到着。
走行距離は約175km。かなり走った。
本日(96日目)は宮崎市にて停滞します。疲れを癒して、明日から鹿児島へ向かって移動します。