16日目 長野県上伊那郡飯島町~辰野町
微妙に晴れない気分のまま、支度をして辰野町方面へ走る。やはり疲れているのか、身体が、ペダルが重い。
見慣れた国道を避け、県道を走るも大型トラックなどの交通が多く、頻繁に僕が交通の邪魔になっていた(勿論、邪魔になった際は適宜脇に止まって先に譲っています)。
モヤモヤしながら走り続けていると、伊那市の坂道の途中の脇道で僕を呼び止める男性が現れる。
なんだろう、と止まってお話をしたところ、「長野日報の記者で、お話を聞かせてほしい」とのこと!
この話しかけて頂いた記者の方も、元々日本や海外を自転車や徒歩で旅をしていたとのことで、それ故に僕に興味を持ったとのことだった。
驚きながらも、僕は今の旅に至るまでの経緯と、旅の経路・目標と、自分の夢を語らせて頂いた。
また、今自分が抱えているモヤモヤも吐き出し、お互いに色々お話をした。
そうしているうちに、不思議と気分がどんどんスッキリしていった。
応援も頂き、少し晴れやかになった気分のまま、また走り出す。
伊那市の県道で一番高い場所を走り抜け、辰野町に到着する。
僕の人生に大きく関わっている、世界一周自転車冒険家の小口良平さんらが経営する自転車ガイド・レンタル施設「grav bicycle 」へ立ち寄り、良平さんにご挨拶。
その後、せっかくなので辰野町にある大城山の頂上を目指す。
頂上付近は未舗装の山道だが、無理矢理自転車で進む。
最後の方はうめき声を上げながら、ペダルを踏む。
頂上に到達し、この景色が眼前に広がった瞬間、僕の中に渦巻いていたモヤモヤが一気に吹き飛んだ。
Facebookにて、「その日の気分一つで見える景色は変わる」と僕に説明してくれた方がいたが、この事かと実感した。
そして、今夜は小口家にお世話になり、辰野町にてとある食事会へ飛び入り参加させていただく。
様々な方と関わり、素晴らしい一時を過ごす。
昨日まで「つまらない」と嘆いていたことが馬鹿馬鹿しくなるくらい、自分は恵まれているのだなと実感した。
9/24は隣町の諏訪にて、以前スタッフとして働いていたチサンイン諏訪インターへお邪魔し、身体を休めてから、9/25より山梨方面へ出発致します。
ps:取材頂いた長野日報様から、僕の日本一周自転車旅を記事にして頂きました!!本当にありがとうございます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e86abd423a3ef5f2c80f22b01453ed9eed032746