254・255日目 福島県会津坂下町~福島市~伊達市
254日目
河原で野営していたら、夜に警察の方から久しぶりに職務質問を受けた。去年大分県で野宿してたとき以来だ。
身分証明を済ませ、色々聞かれる。
「お金貯めてから旅に出たのに、宿泊するお金は無いんだね。」と言われたときは少しイラッとしたが、まあ宿に泊まらずに外で寝ること前提の旅なんて、普通に生きていたら理解できないものなので仕方ない。
早朝4時に起き、5時頃から走り始める。
稲穂に映える美しい朝焼けを眺めながら、会津若松市へ。
小京都感のある、古風な街並みが美しい。
先に進み、猪苗代へ。
猪苗代湖と、磐梯山の風景。
地元の隣の県でありながら、こんなに良い風景がある場所だったことを知らなかった。幼少期にはよくここへ家族旅行に行っていたが、残念ながらよく覚えていない。
猪苗代から、磐梯吾妻スカイラインを目指し、登る。
時々斜度のキツイ登りが混じるが、なんとか登っていく。
突然こんな標識が出てきて絶望しかけるが、これはスカイラインの方ではなく、国道115号側のトンネルのことらしい。
今回は通らないからいいものの、何故歩行者自転車は通れないトンネルを作るのか。正直、日本という国のこういった「自動車が快適に走れればそれでいい」という感じの道路作りは大嫌いだ。国土交通省、しっかりしてくれ。
スカイラインに突入し、ひたすら登る。
気温が高く、陽射しがきつい。
そんな中、キツイ登りを走っているので、熱中症になりそうなぐらい暑くて堪らない。
休憩を多めにとり、水を飲みつつ進む。
そして、標高1600m地点へ。
もうひと踏ん張りし、頂上に到達。
しかし残念ながら、天気が崩れてしまい、見事に風景は真っ白。
噂の絶景を拝むことは出来なかったものの、登りきった達成感に満ち溢れていたので、充分に満足していた。
下っていくと、霧が濃い場所を抜け、福島市が一望できた。
下っていると何だか自転車に違和感を感じ、どこか不安定で危ない雰囲気がしたので降りて確認すると、やはりスポークがまた一本折れていた。
すぐに修理。
そして一気に福島市に下る。
天候が崩れ、物凄く疲れていたので、今日はネカフェ泊に甘えた。
255日目は、疲れからか殆ど動けず、ずっとだらだら休んで停滞してしまった。まあこういうこともある。
明日は、相馬市方面へ行きます。
原発被災地域に近いところを少し通ります