70日目 徳島県上板町~神山町
今日はお遍路6~11番札所まで回った。
途中、車どころか車と自転車でもすれ違いが不可能な橋があった。
ところで、今まですれ違いのことを「離合」と言っていたが、すれ違い=離合はどうやら全国共通ではないらしい。
僕の地元、群馬県では通じないらしいが、なぜ僕は使っていたのだろう?
その後、12番札所の「焼山寺(しょうざんじ)」を目指すが、このお寺はとんでもない山奥にある。
登っている途中、吉野川沿いの美しい風景を拝む。
苦しみもがきながら峠を登り、残り5km焼山寺に通ずる林道の入り口までたどり着いたが、ここで日が暮れてしまったのでタイムアップ。
近場の道の駅まで移動し、明日朝イチでリベンジを試みる。
今日、走りながら色々思ったことがあったので、「お遍路」について思うところを語ります。
「四国お遍路」というものについて、正直僕は殆んど知識も興味もありません。
服装も揃え、お寺ではお経を唱え、御朱印も集める方々がたくさんいる中、僕は格好もいつものままで、精々お賽銭ちょっと入れて拝むだけ。そんな感じです。
そして、お遍路を初めて今日で回った箇所が44箇所を超え、ようやく折り返しといったところ。
四国に入ってからずっとお遍路をやっていて、正直しばしば思っていることは「お遍路辞めたい」です。
最初は、「お遍路すれば結果的に四国一周も出来るし、各所のお寺巡りをすることで色々な景色も見れるし楽しいかも!」なんて軽い気持ちでした。
ですが、やってみると、お寺が山奥にあったり一旦走ってきた道を戻らされたりと、大変なことが多い。
いや、そんなことよりも「辞めたい」と思う一番の原因は、敷かれたレールの上を走っている感じがするからです。
次はこのお寺、その次はこのお寺と、常に次のルートが決まっていて、自分の好きなように走ることがしづらい。ましてや行き先が別に興味もないお寺なわけだから、余計にモチベが上がらない。
これらが原因で、「お遍路辞めたい」という気持ちがしばしば出てきます。
しかし、お遍路をやっている中で出会った素晴らしい人たちがいました。素晴らしい景色もありました。心地よい達成感がありました。
これは、お遍路をやっていなかった、辞めていたら味わうことはなかったでしょう。
だからこそ、僕は88箇所お遍路をしっかり回りきろうと決めています。