201日目 北海道遠別町~稚内市
起床すると、強めの霧雨。
昨日の時点での予報は曇りで、今現在も曇りと表示されているが、雨。まあよくあることだ。
濡れたテントはやむなしビニール袋に入れて収納し、出発。
隣の天塩町に到着した頃には、雨が上がり曇りとなる。
ここから稚内市まで、70km程何もない道が続くので、天塩町で買い物を済ませる。
テントを乾かし、いざ出発。
再びオロロンラインに突入し、道道の「天塩~稚内道路」を走る。
最初は今までのオロロンラインと大差ない風景が続くが、少し走っていると景色が一変。
規則正しく並ぶ風車と利尻富士、どこまでも続く直線道路が現れる。
左手に利尻富士、右手に風車という贅沢な風景。
風車を越えると、サロベツ湿原が現れる。
進んでいくと、雲が去り晴れ空が広がる。
そこに広がる風景は、地平線まで見える絶景。
見渡す限り何もなく、ただただ広がるは大自然。
道が少し海岸に寄る。ここからはサロベツ海岸。
左手には、利尻富士がくっきり見える。
そして、前を見ても後ろを見ても地平線。
…………。
一向に変わらない風景に、だんだん飽きてくる。
加えて、向かい風がかなりキツイ。
今は南風の季節と思っていたが、何故か吹くのは北風。
遮るものが何もない為、モロに向かい風をくらい続けて全然進まない。
交通量は意外とそこまで少なくはなく、通る車の9割はかっ飛ばしていた。
音楽を流したり、歌ってみたり、無心になってみたり色々しながら進む。
夕方頃から、かなり気温が落ちて寒くなる。
久しぶりに秋装備になって走る。流石は道北だ。
稚内に入った辺りから、アップダウンが出始める。
辛い向かい風と格闘しながら進み、ようやく集落がポツポツ見え始める。
ノシャップ岬に近づくと、野生のシカがその辺に。
道路にも「シカ飛び出し注意」の看板が設置されていた。
そしてようやくノシャップ岬へ到達。
向かい風の中の大自然を70km。かなりの苦行だった。
ノシャップ岬を後にし、稚内市街地へ。
遂に稚内。
旅に出る前、ワクワクしながら眺めていたGoogle Mapのストリートビューの眺めが今、目の前に。長かったなぁ。
今日はここらで野営。