202日目 北海道稚内市~利尻富士町(利尻島)
昨晩、稚内駅にて偶然出会った、翌朝利尻島へ向かう方と仲良くなる。
一緒に駅構内で野宿しようとしていたところ、まさかの閉め出されてしまう。
仕方ないのでフェリーターミナルの方に移動し、そこで二人で野宿。
早朝、フェリーターミナルが開き次第利尻島行きのチケットを購入し、乗船。利尻島へ渡る。
利尻島に上陸し、とりあえずいつも通りに時計回りに一周する。
空は曇っていて、気温は12℃とこの時期にしては低め。冷たい北風が吹く。
やがて、雲が去り空が晴れ渡る。
そして現れる美しい海岸線。
海の透明度が高く、青く輝いていた。
雲に隠れていた利尻富士も徐々に見え始める。
白い恋人の丘という場所に行く。
白い恋人は、あの有名なお菓子の『白い恋人』のこと。パッケージの写真は、ここの風景らしい。
そして、その付近にあった景勝地、オタトマリ沼へ。
沼、というとなんか濁っていて汚い大きな水溜まりというイメージがあったが、ここは物凄く透き通っていた。
さらに進んで行き、美しい利尻富士と道が現れる。
雲が退け、美しい利尻富士を眺められる贅沢な風景となる。
道も、さながら先日通ったオロロンラインを連想させるような自然が広がる道。
麗峰湧水という湧水があったので、水筒に汲む。
冷たくてとっても美味しい湧水。ありがたい。
そして、相変わらず利尻富士が美しい。
利尻島で一番人が集まっている地域である、「沓形(くつがた)」に到着。
ここには、『味楽』という有名なラーメン屋さんがある。どうやら繁忙期は行列ができるほど人気らしい。今日は運良くガラガラだったので、すぐにラーメンにありつくことができた。
めちゃくちゃ旨い!!
濃厚な利尻昆布の出汁が効いた焦がし醤油のスープ。堪らない。麺は普通だった。
ともあれ、大満足の一杯。ご馳走様でした。
その後、地元の温泉に浸かる。
かなりドロドロ系の泉質だった。ゆったりと温まる。
温泉から出ると、置いていた自転車に積んでいた食糧が、カラスに奪われていた。
実は、今日利尻島に渡ってから2回目。利尻島のカラスは、ほんのちょっとでもスキマが空いていると、カバンやチャックをこじ開けて食糧を奪って行く。
そこまで大きな被害ではなかったが、悔しさと怒りが湧いてくる。
わざと自転車にごみ袋をぶら下げたりカバンを全開にしたりして放置し、遠くから見張ってカラスが来たらに仕返ししてやろうなんてしていたが、5分ほど待機したら何バカなことやってるんだろうと正気に戻って止めた。
カラスの鳴き声を聞くたびにイラっとしながら進む。
利尻島北部には、サイクリングロードがあった。
かなり走りやすく、景観も抜群。
利尻島でも、地平線を確認。
一周60km程の小さな島で地平線が見えるのは驚き。
走っていると、地元のおばちゃんに呼び止められる。
何かと思っていたら、「さっき見たよ!気を付けて家まで帰ってね!!」と、こんなにも沢山の差し入れを頂きました。
本当にありがとうございました!!
カラスに食糧を奪われた落胆も消え去り、感謝の気持ち、暖かい気持ちで一杯に。ありがたい限りです。
そして最後に、夕陽ヶ丘展望台という場所へ。
かなりの高台になっており、抜群の景観。
そして利尻島一周し終わったところで野営。
明日は、朝から利尻富士を登山しようと思います。この旅初めてのガチ登山。