208・209日目 北海道猿払村~雄武町~紋別市
208日目
最北の村、猿払村を出発。
相変わらずの向かい風だが、昨日よりも半分くらいの風速5mとなっていた。これなら何とかまともに進める。
猿払村~浜頓別町には、かつてのオロロンラインのような、地平線が見える何もない道路、通称「エサヌカ線」が存在する。
天候は曇りだったが、折角なので国道を逸れてエサヌカ線へ。
なるほど、オロロンラインとは違う雰囲気。
遠くにうっすら山々が見えるので、オロロンラインのような本当の地平線ではないが、こちらも壮大。
…そして、やはり飽きる。当然、風景に変化はほぼなし。
エサヌカ線を抜け、浜頓別町へ。
ここからはオホーツク海岸線。
進んでいくと、次は枝幸(えさし)町。
海が美しい。
道南にも全く同じ名前の江差(えさし)町があるが、漢字が違う。紛らわしい。
この辺りから、風がおさまり一気に走りやすくなる。
同じような道が続く。
この道の合間合間に、小集落や少し規模のある町がある感じで、大きな変化はない。
かれこれ宗谷岬から100kmを超えて走っているが、ずっとこんな感じ。飽きる。
たくさんの牛さんに見送られる。
スタートから100kmちょい進んだ先の雄武(おうむ)町にて野営。
209日目
早朝目を覚ますと、気温が6℃。
6月下旬の気温とは思えない。
テントは結露でびしょびしょで、防寒着を着込まないと寒い。
気温が少し上がった頃に出発。
美しいオホーツク海を眺めながら走る。
20kmちょい走り、隣の興部(おこっぺ)町に移動し、道の駅で休憩。
休憩していたら、突然僕のやる気スイッチがOFFに。
宗谷岬からの、大きく代わり映えしない風景に嫌気がさしていたのか、はたまた単純に疲れていたのか、走るモチベーションがガタ落ち。
なんだか懐かしい気持ちになった。
旅前半、四国で同じ様にモチベーションが下がり、停滞する予定は無かったのに停滞してしまって落ち込んだ記憶が甦る。
しかし、もうこれは経験済み。こういう時は天気が良かろうが素直に休む。無理せずだらける。これが一番。
…ということで、この道の駅で何と五時間もダラダラ過ごす。
夕方前頃になり、ようやく少し進む。
隣の紋別市へ。
稚内市以来の街。
ここ紋別市は、中々坂の多い街だった。
小樽市や長崎市程ではないが、街中に平坦が少ない。
そして、ここ紋別市にて野営。
明日も恐らくそんなにモチベーション回復してないと思われるので、北見市までゆったりと走ります。