248・249日目 岩手県陸前高田市~宮城県石巻市~仙台市
248日目
陸前高田市よりスタート。
ここは、東日本大震災の時の津波被害が一番大きかった街。
市内を少し見て回る。
海沿いに広さが更地。恐らく、震災前はこの辺りに市街地の中心があったのだろう。
釜石市等も、こういった海沿いに更地が広がる風景はあったものの、ここまで顕著ではなかった。
外から来た人間である僕にはきっと想像もつかないくらい、多くの物や人々が海によって奪われ、計り知れない絶望があったのだろう。
現在、陸前高田の市庁舎や病院等の機能は、山麓の高台に移されている。
この場所に、新たに近代的な街が形成されている。
これだけ多くが奪われても、また新たに前に進むことができる。そういったところに、人間の強さを感じる。
最後に高台より、津波にのまれた気仙中学校と、高田松原に唯一、一本だけ残った奇跡の一本松を眺めてこの街を後にする。
先に進む。
42県目となる、宮城県に突入。
資料として残されている、旧気仙沼向洋高校。
海というものが遥か遠くにある、海無し県の群馬県で生まれ育った僕には、当時津波のニュースを見ても、どこか遠くの国の話のように感じていた。
相変わらず続くアップダウンを越えながら、もう少し先に進む。
南三陸町から、女川町方面へ進み、今日はこの辺りで野営。
249日目
女川町付近からスタート。
三陸海岸も、あと少し。
最後のアップダウンを越える。
そして遂に、三陸海岸縦断達成!!
長かった。本当に長かった。
来る日も来る日も峠越え、アップダウン。
過去にも伊豆半島や長崎県等のアップダウンだらけの場所を何度か走ってきたが、ここまでの長さ、キツさの場所はなかった。
とりあえず仙台市方面へ。
石巻市から殆んど平坦続き。
平坦を走るのはこんなに楽だったのかと驚く。
そして、日本三景の松島へ。
かの有名な松尾芭蕉が、景色に見とれて詩を読めなかった場所。
松島にて、大学生チャリダーと出会う。
鹿児島から日本縦断をしているとのことで、これから三陸を越えて八戸市へ向かうとのこと。
楽な国道4号線を通って北上していく人が多い中、わざわざ三陸越えのキツイコースを選ぶガッツのあるチャリダーだった。
自転車もかなり愛着を持って弄っているのが良く分かる。
暫し歓談し、出発。良い旅を!!
仙台市まで進み、今日はここまで。
明日は、台風が来るので1日停滞します。丁度疲れていたので休憩の意味も込めて。
明後日出発し、蔵王を越えて山形市方面へ進みます!