旅人人生

人一倍自信が無く、人の目が気になって仕方ない男がうつ病を乗り越えた話と、自転車日本一周旅をするブログです。

246・247日目 岩手県宮古市~山田町~陸前高田市

246日目

起床、撤収をして近場の公園へ。
公園で自炊をしていると、地元のおばあちゃんに話しかけられ、イカ刺しを頂きました。
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ありがとうございました!!

今日は本州最東端のとどヶ崎へ。

とどヶ崎は、宮古市街地から少し南にある重茂半島に存在する。
して、重茂半島に突入すると、早速厳しいアップダウン。
道中は所々、8月豪雨の影響による崩落箇所があった。
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とどヶ崎へ向かって走っていると、バイクの方から話しかけられ、同じ目的地だということで、現地でまた会いましょうという形に。

林道のような険しい県道を走り、とどヶ崎の入り口へ。
ここからは登山道となるので、自転車を置いてとどヶ崎へ向かう。f:id:talon29er2:20210915140630j:plain
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自転車から離れて歩き出すと、すぐにあの憎きカラスが自転車に舞い降りてきた。
一目散に自転車に戻って追い払い、カラス対策のブルーシートを展開。f:id:talon29er2:20210915140720j:plain
これで一安心。………と、このときは思っていた。

山道を歩く。
所々崩落があるものの、道はかなりしっかりと整備されており、ガレ場も殆んどなく歩き易かった。
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約50分程歩き、本州最東端の碑に到達。
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これにて、端っこ系は全て網羅。めでたし。

近くの東屋に、先ほど出会ったバイクの方がいたので、色々とお話を。盛岡から、20年振りにこの場所に来たとのこと。

二人で話ながら入り口まで戻る。
戻ってくると、あれほど対策したにも関わらず、カラスに荒らされていた。
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無理矢理ブルーシートの間にねじ込まれ、更に食糧の入っていたバッグの蓋も無理矢理抉じ開けられていた。

これでカラス被害は7回目。やりきれない気持ちと、憎たらしい気持ちで満ち溢れる。
しぶしぶと散乱したゴミを片付ける。バイクの方も手伝ってくださった。更に、食糧を奪われた僕に持っていたバナナを渡してくださった。本当にありがとうございます。

優しいバイクの方とお別れをし、僕は生気を抜かれたような状態で先に進む。
道中、超大型犬程(秋田犬のオスくらい)の背丈のツキノワグマに遭遇。先程のカラス襲撃事件のせいで落ち込み切っていた僕は、特に恐怖感を抱くこともなく見つめていた。すると、そんな僕に同情したのか、熊は足早に去っていった。

暗い気分で走っていると迫り来るのは、過去最高に強烈な重茂半島の強烈なアップダウン。
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何度も何度も何度も峠を越えさせられる。しかも、その一つ一つが急勾配&急カーブ&狭路。
小さな漁港と集落がある度に麓の標高0m付近まで降ろされ、そこからまた登り。これが20km程、何度も繰り返される。

最後の方はあまりの厳しさにイライラし始め、行き場の無い怒りをぶつけるように罵詈雑言を叫んでいた。誰もいないので。

何とか重茂半島を抜け、完全に疲労しきっていたので、今日は抜けてすぐの山田町にて野営。


247日目

山田町から出発。
昨日の強烈な重茂半島のアップダウンによる身体疲労が、かなり残っていたが、鞭を打ちながら進む。

この辺りから、海岸沿いの町にはかなり高い堤防が目立つ。
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津波被害の影響だろう。そして、この堤防の周辺には、多くの更地と新しい建造物が並ぶ。
色々思い起こすと、心が痛む。

三陸海岸は相変わらずアップダウンが続く。
しかし、断崖絶壁のリアスが織り成す美しい風景には目を惹かれる。
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山田町~釜石市辺りまではトンネルが多く、斜度も押さえられていて「「「比較的」」」楽だったが、釜石市~大船渡市は厳しいアップダウンが続いた。

そんな中、道の駅で休憩をしていると、飲み物を頂きました。
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ありがとうございます!皆さんの温かさのお陰で、まだまだ頑張れる。

大船渡市に向かう頃には、雨が強く降りだす。
止む様子は無かったので、レインコートと雨装備を整え、再出発。

途中、温泉に浸かって休み、真っ暗になった頃に陸前高田市に到着。

陸前高田市といえば、津波被害が一番大きかった街。
真っ暗で分かりにくいのだが、一際更地が広く、新しい綺麗な海沿いの国道の周りには、殆んど建造物が存在しない。異質な雰囲気。


今日は、陸前高田にて野営。




明日は、朝に陸前高田を少し見て回り、そこから宮城県へ突入します。