203日目 北海道利尻富士町
起床し、朝の利尻富士を眺める。
今日はこれを登る。
ということで、登山口まで自転車で登る。
200m程登ったところで登山口へ。
自転車を置いて、ちょっとトイレに行っていたら、またカラスに食糧をやられてしまった。
このファスナーをしっかり閉めていたにも関わらず、くちばしで開けられてしまった。どこまで利口なんだ。
仕方ないので食糧は全て、人間の手でしか開けられない場所に移動。
いざ出発!
少し進んだ先にある、甘露泉水という湧水を水筒に1.5L汲む。
この水はめちゃくちゃ旨い!
いよいよ登山となり、鬱蒼とした森の中を登る。
4合目。
そして5合目。ここまでは相変わらず森の中。
所々道が1人分の広さしかない場所があり、草が登山道に向かって被い繁る。
進んでいくと、少し風景が変わり、完全に狭路となる。
6合目は展望ポイントだった。
ここから一気に風景が変わり、木々の背が低くなって空が見え始める。
そして、傾斜が険しくなる。
7合目。
ここから更に傾斜が険しくなる。
殆どの箇所が岩石だらけで足場が悪く、歩いていて非常に疲れる。
第二展望ポイント。
かなりガスっており、雲海が広がっていた。
そこから先も、狭路・岩場が続く。
8合目。くっきりと山頂が見える。
ここで休んでいると、先に他の登山者の方がおり、色々と話す。
すると、何と僕と同じ群馬県民だった!こんな北の果ての島で群馬県民と遭遇するとは。非常に盛り上がる。
そして、おにぎり等色々と頂きました。
ありがとうございました!!
休憩を終え、再び登りだす(今までも何度も休憩してるけど)。
振り返ると、かなりの高所であることが分かる。
雪で埋もれた登山道、そして非常に歩きにくい狭路等、険しさは増していくばかり。
遂に9合目。裏には「ここからが正念場」と恐ろしいことが書いてあった。
そして襲い掛かるは、岩を登る強烈な傾斜。
そこを越えると森林限界に差し掛かり、崩落の激しい砂利道となる。
一歩一歩を踏みしめ登る。
そして、利尻山の山頂に登頂!!!
360°パノラマの絶景。苦難を乗り越え、ここまで来た者にしか味わうことのできないご褒美。
山頂で腹ごしらえをし、下山。
登りが壮絶なら、下りも壮絶。
ちょっと気を抜くとすっ転んで怪我をしかねない。足場に集中して降りる。
下って行き、8合目から利尻山を眺める。
これを登ったんだなぁ…としみじみ。
麓の雲海もすっかり無くなり、麓の町や海がくっきりと見え、遠くには礼文島や北海道の大地も見えた。
ひたすら下って行き、無事に怪我をすることも転ぶこともなく下山完了。
初めて登る山にしては、どう考えても向いていない険しい道だったが、登って良かった。
汗だくだったので、麓の温泉でスッキリ。服も洗濯。
そんなこんなしていると、温泉施設の前に置いていた自転車が、またまたカラスにイタズラされていた。
今度はファスナーの中に食糧は入っていなかったので何も盗られてはなかったが、開けられるファスナーをあちこち開けられて荒らされてしまった。本当に腹立たしい。これで4回目だ。利尻島のカラスは凶悪過ぎる。
次からは、自転車にブルーシートを被せよう。
明日は、利尻島行きのフェリーで仲良くなった方から遊びのお誘いが来たので、ご一緒しようかなと思います。まさか三日間も利尻島に居ることになろうとは…。