135日目 熊本県山都町~阿蘇市
起床すると寒さに震える。
気温は4℃。
やはり標高の高いところは朝晩の冷え込みがキツイ。
テントを乾かしたり身支度を済ませて出発。
暫く登り基調のアップダウンが続き、ある地点から一気に斜度が上がり、本格的な登りとなった。
しかし、これはまだまだ前座。ここでは音を上げていられない。
峠を乗り越え、阿蘇に到着。
山に囲まれた盆地になっており、その中心に一際高い山々がある地形。
何となく長野県に通ずるところのある地形だが、長野県のそれとは雰囲気も景観も異なる。
町中を走り、とりあえず水分補給の為に白川水源へ。
ここには澄んだ美味しい湧水がある。
入場料100円を支払い、水源へ。
どこからが水面か分からないくらいの透明度。
ありがたく1.5L分の水を頂く。
そしていざ、阿蘇山へ。
久々のかなりキツイ登りに挑む。
少しの緊張感と、乗鞍や渋峠を越えた自信を胸に登っていく。
およそ中間地点のつづら折りに到達。
景色が美しくなり始めるものの、体力と精神はどんどん消耗していく。
久しぶりにこの辛さを思い出した。
しんどい。とにかくしんどい。脚は昨日の石段で筋肉痛だし、野宿続きで疲れもある。
振り返り、180°ターンして下ってしまえば簡単にこの苦痛から逃れ、楽になれる。
しかし、それだけは絶対にさせまいとハンドルを握り、重いペダルを踏み込み続ける自分がいた。
ちょこちょこ脚を止めながらも登り続け、絶景区間へ。
森林限界となり、一気に視界が開ける。
そして、突然現れた景色の壮絶さに、思わず声が出る。
これが阿蘇の景色か。
森林限界と高山植物が広がる光景は、長野県の霧ヶ峰高原や美ヶ原高原に似たところはあるものの、やはり全然異なるものだった。
頂上に近づくにつれ、硫化水素の臭いが強くなっていく。
煙がもくもくと上がる火山が見始め、頂上が近いことを感じる。
そして、遂に頂上に到達!
通りすがりの心優しいカップルの方に写真を撮って頂きました。ありがとうございました!!
少し移動し、草千里へ。
雄大な草原が広がっており、牛や馬等が放牧されている。
一通り美しい阿蘇の風景を堪能したところで、阿蘇市側へ下っていく。
阿蘇市側の下りも非常に美しい。
下っている途中、なんと先日天草で応援してくださったご家族の方々が、僕に会いにここまで来てくださった!!
そして差し入れまで持ってきてくださいました。ありがとうございます!!
下山すると、先ほどのご家族が更に夕飯まで持ってきてくださいました…!!
そして、「明日熊本市に来るなら連絡してね!」とお声を掛けて頂きました。
もう本当になんとお礼を言ったら良いやら…。
重ね重ね、本当にありがとうございます!!!
阿蘇山からの下山により、少し体が冷えていたので、近場の阿蘇坊中温泉へ。入浴料は400円。九州は温泉が安くて本当に助かる。
明日は、熊本市内へ向かいます。
本日会いに来てくださったご家族の方々が、熊本市内にいらっしゃるとのことで、ご挨拶に参ります。