日本一周自転車旅の前半 総括
明けましておめでとうございます。
新年より沖縄の地にて、越冬の為に住み込みバイトをしております。
ということで、一旦旅が一区切りつきましたので、これまでの旅で感じたことや思ったこと、印象に残ったこと等をまとめます。
旅を始めてから感じたことは、旅のつまらなさと、自分の小ささです。
旅を始める前は、「旅は『遊び』であり、『好きなこと』だから四六時中楽しくて仕方がないものなんだろうな」と思っていました。
しかし、いざ始めてみると、ひたすら続く同じ景色や登り坂、野宿場所を探して走る日々。8割以上はつまらない時間でした。でも、峠を登りきった後に眼前に広がる美しい景色、一つの県や地方を制覇した時の達成感は格別でした。
延々と続くつまらない時間や辛い時間を乗り越えたからこそ、達成感や感動はより一層大きくなりました。
4日目に日本国道標高最高地点、渋峠を制覇した瞬間の達成感は今でも忘れられません。
この時、僕は「この気持ち、この達成感」が欲しくて旅をしているのかもな、と思いました。
つまらない時間8割、楽しい時間2割…あれ?日常生活もそんなもんじゃん!
ということに気づきました。
結局何をしていても、常に楽しいなんてことはなくて、つまらない時間と楽しい時間がある、ということを旅で再認識しました。
そして、旅のつまらなさを味わってもなお、僕は旅が好きです。
見たことの無い景色、人々に出会うことが楽しみで仕方ありません。
そして、旅で感じた自分の小ささ。
僕は、社会人になってからも一人暮らしを続け、一人暮らしをしながら自分の稼いだ収入で生活をしていたので、「自分のことはなんでも自分でできている」という風に思っていました。
しかし、いざ旅に出てみるとたった一晩を越すことさえにも苦労をする。そして、旅先では全国で色々な方々に助けて頂きました。
きっと、誰にも助けられることはなく、誰にも応援されず、ずっと孤独で旅をしていたとしたら、この旅は続かなかったと思います。
一人暮らしをしていたときの「自分一人の力で生きていける」というのは、お金や会社に守られ助けられていたからそう思っていただけでした。
つまり、旅をしているときもしていない時も、僕はずっと誰かに助けられていた、ということに気づきました。
自分一人の力なんて本当に小さい。一人では絶対に生きていけない。助け合っているからこそ、生きていける。僕も、色々な人を助けたい。そんな風に思いました。
旅の後半、出発は3月中旬を予定しております。
沖縄を南下し、那覇から石垣島、与那国島、波照間島等を巡る予定です。